翼竜の化石

2012年4月2日

長崎市から翼竜の化石が発見されました

福井県立恐竜博物館は、長崎市の長崎半島(野母崎地区)の西海岸(白亜紀後期の 三ツ瀬層:約8400 万年前)からまとまった翼竜の化石を発見しました。

1 発見化石 翼竜類の下顎の一部、頸椎(けいつい)の一部、不完全な大腿骨(だ いたいこつ)、尺骨(しゃっこつ)、第四指を構成する複数の指骨など 約15 点 化石部位からは翼開長3~4m程の翼竜と考えられ、骨の形態的特徴か ら翼竜類のアズダルコ科に属すると考えられる。

2 発見場所 長崎市の長崎半島(野母崎地区)の西海岸

3 特記事項 国内における翼竜化石は、北海道(約8点)、岩手県(1点)、茨城県(1点)、 富山県 (足跡化石1件)、岐阜県(4点)、石川県(約9点)、福井県(足跡化 石1件)、兵庫県 (2点)、熊本県(3点)から、計約30点報告されていた。 足跡化石を除くこれらの約半数は歯の化石(約14点)であり、他はどれもが 一つの骨の一部である。 過去に報告された国内の翼竜化石は一点ずつの遊離した資料であり、同一個体 の複数の部位からなる翼竜化石の記録は今回が初めてとなる。 長崎市からハドロサウルス科の恐竜化石が発見されており(「野母崎地区」平 成22 年7 月・「茂木地区」平成24 年3 月公表)、白亜紀後期の長崎半島一帯は陸 生脊椎動物が生息する地域が広がっていたと考えられる。今回の化石もこれを裏付 けるものであり、さらにアズダルコ科の翼竜が白亜紀後期の日本列島に広く分布し ていたことを示している。